サステナクチュールは、着物に宿る繊細な手仕事と美意識を守り、世界へ発信するために生まれました。
今、日本各地で受け継がれてきた技と心が、静かに姿を消しつつあります。
私たちは、保存・再生・創造の力で、その美を現代の感性と融合させ、新たな価値として蘇らせます。
そして、日本の美を次の100年へ、さらに世界へと紡いでいきます。
眠れる日本の美に、新たな息吹を
私たちの想い
着物に宿る、繊細で誠実な手仕事。
神社や町家に漂う、静かで凛とした空気感。
永い時を超え受け継がれてきた、日本の美しい技と心。
けれど今、そうした美が静かに消えようとしています。
私たち「Sustaina Couture(サステナクチュール)」は、
ファッション、オートクチュール、文化継承、伝統工芸。それぞれの道を歩んできた4人の女性が集い、
その一つひとつに光をあて、現代の感性で新たな命を吹き込むプロジェクト。
日本の美を、未来の価値へ。
美しい文化を、次の100年、そして世界へと繋いでいきます。
私たちについて
サステナクチュールの根底には、
「美しいものを、ただ守るだけではなく、生かし続けたい」という想いがあります。
着物に宿るのは、職人の手が生み出す繊細な技と、そこに込められた誠実な心。その一針一針は、時代を超えて人々の暮らしや祈りと結びつき、長い年月を経てもなお、静かに輝きを放ち続けています。
しかし今、その美が失われつつある現実があります。
私たちは、受け継がれてきた技と心を現代の感性で再び輝かせ、未来へと繋いでいくために活動しています。
サステナクチュールがどのような生まれ、歩みを経て今日に至ったのか。その背景と物語をご紹介します。
主な取り組み
サステナクチュールの活動は、着物や伝統的テキスタイルをただ保存することにとどまりません。そこに込められた職人の技と心を、現代の感性で蘇らせ、次の時代へと受け渡す。そのために、修復・再生から新たなデザインへの昇華、文化継承や教育、そして地域や世界との共創に至るまで、幅広い取り組みを行っています。
こうした多彩なプロジェクトが、静かに消えゆく日本の美を守り、未来へと息づかせる力になると、私たちは信じています。
ここでは、その主な取り組みをご紹介します。
『美の系譜、そして未来へ』
原点:1895年、呉服店から始まる物語
私たちの物語は、1895年に兵庫県姫路市で創業した一軒の呉服店から始まります。代々受け継がれる審美眼は、地域の人々に深く信頼されていました。
そして、4代目当主の元に生まれた少女が、婦人服のオーダーメイドサロンオーナーの元へ嫁いだこと。それが、私たちの歴史に新たな1ページを刻む転機となります。
1966年に創業したオーダーメイドサロンは、呉服屋の娘が嫁いだことで、ブランド「Brijean」が誕生します。呉服店が培ってきた「和の美」を見極める目と、ヨーロッパの高級素材と卓越した技術で仕立てる「洋の美」が出会い、本質を求める女性たちを魅了し続けてきました。


継承:三代目が受け継いだもの
二人の間に生まれた娘は、幼い頃からBrijeanのアトリエで美しい布と服に囲まれて育ちました。姫路城を望むアトリエで60年以上にわたり受け継がれてきた、丁寧な手仕事の記憶。それは、彼女の創造の原風景です。
パリでファッションとオートクチュール刺繍を学んだ彼女は、自身のルーツである呉服店(和の美)と、受け継いできたオートクチュール(洋の美)を、今度は自らの手で融合させるという新たな挑戦を始めます。
2024年、その情熱は着物アップサイクルブランド「Sustaina Couture」として結実。ファミリービジネスの歴史に、サステナブルという新たな価値を吹き込みました。
奇遇:新たな才能との出会い
そして進化へ
一枚の着物から始まった「Sustaina Couture」の挑戦。
その想いは、新たな才能との出会いを引き寄せました。
永い時を生きる和の美を未来に繋ぐ、文化継承者。
繊細な輝きに祈りを込め、伝統と新技術の橋渡しをする、美粧師
ファッション、オートクチュール、文化継承、伝統工芸。
それぞれの道で美を追求してきたプロフェッショナルたちが、Sustaina Coutureの理念に共鳴し、集いました。


未来:日本の美を、新たな領域へ
私たちのクリエイションは今、衣服という枠を超え、新たな領域へと広がっています。
着物から生まれたドレスは、国境を越えて女性を輝かせ、
伝統の技法で生まれたアートピースは、現代のライフスタイルに新たな価値を提案しています。
分野の境界を超えて知恵と感性を融合させることで、
これまで誰も見いだせなかった「日本の美の可能性」が生まれると、私たちは信じています。