私たちについて

『美の系譜、そして未来へ』

着物に宿る、繊細で誠実な手仕事。
神社や町家に漂う、静かで凛とした空気感。
永い時を超えて受け継がれてきた、日本の美しい技と心。
けれど今、そうした美が静かに消えようとしています。
私たち「Sustaina Couture(サステナクチュール)」は、
ファッション、オートクチュール、文化継承、伝統工芸。
それぞれの道を歩んできた4人の女性が集い、
その一つひとつに光をあて、現代の感性で新たな命を吹き込むプロジェクト。
日本の美を、未来の価値へ。
美しい文化を、次の100年、そして世界へと繋いでいきます。

原点:1895年、呉服店から始まる物語

私たちの物語は、1895年に兵庫県姫路市で創業した一軒の呉服店から始まります。代々受け継がれる審美眼は、地域の人々に深く信頼されていました。

そして、4代目当主の元に生まれた少女が、婦人服のオーダーメイドサロンオーナーの元へ嫁いだこと。それが、私たちの歴史に新たな1ページを刻む転機となります。

1966年に創業したオーダーメイドサロンは、呉服屋の娘が嫁いだことで、ブランド「Brijean」が誕生します。呉服店が培ってきた「和の美」を見極める目と、ヨーロッパの高級素材と卓越した技術で仕立てる「洋の美」が出会い、本質を求める女性たちを魅了し続けてきました。

継承:三代目が受け継いだもの

二人の間に生まれた娘は、幼い頃からBrijeanのアトリエで美しい布と服に囲まれて育ちました。姫路城を望むアトリエで60年以上にわたり受け継がれてきた、丁寧な手仕事の記憶。それは、彼女の創造の原風景です。

パリでファッションとオートクチュール刺繍を学んだ彼女は、自身のルーツである呉服店(和の美)と、受け継いできたオートクチュール(洋の美)を、今度は自らの手で融合させるという新たな挑戦を始めます。

2024年、その情熱は着物アップサイクルブランド「Sustaina Couture」として結実。ファミリービジネスの歴史に、サステナブルという新たな価値を吹き込みました。

奇遇:新たな才能との出会い、そして進化へ

一枚の着物から始まった「Sustaina Couture」の挑戦。
その想いは、新たな才能との出会いを引き寄せました。

永い時を生きる和の美を未来に繋ぐ、文化継承者。
繊細な輝きに祈りを込め、伝統と新技術の橋渡しをする、美粧師

ファッション、オートクチュール、文化継承、伝統工芸。
それぞれの道で美を追求してきたプロフェッショナルたちが、Sustaina Coutureの理念に共鳴し、集いました。

未来:日本の美を、新たな領域へ

私たちのクリエイションは今、衣服という枠を超え、新たな領域へと広がっています。
着物から生まれたドレスは、国境を越えて女性を輝かせ、
伝統の技法で生まれたアートピースは、現代のライフスタイルに新たな価値を提案しています。

分野の境界を超えて知恵と感性を融合させることで、
これまで誰も見いだせなかった「日本の美の可能性」が生まれると、私たちは信じています。